憧れの魔女ガーデニング
私の祖母は夕食の仕度中、味噌汁の仕上げになると玄関を出て庭の植木鉢からネギをちぎってきました。夏場にそうめんを茹でたときは、また庭に出てシソをちぎって、それを刻んでいました。
なんでもないことのように、青葉をちぎってきて食卓に使う様がとてもカッコよかったことを覚えています。
祖母の庭は、ネギや青葉以外にも、私が名前も知らないような花々を咲かせていました。子供の私からしたら大きな木もあって、その実がなるときは、冷蔵庫で冷やしておいてくれました。確かイチジクだったと記憶してます。
こんなことを書いていると、たいそう広い庭を持つ立派な家に住んでいたかというと、そうではなくて。昭和初期くらいにつくられた、年季の入った長屋の借家でした。たまたま角の家だったので、その横のスペースを大家さんから公認で使わせてもらっていたようです。
というわけで、私の植物育成への憧れは、祖母のそんな魔女みたいな庭生活を見ていたことから始まっているのでありました。
部屋の中で観葉植物
二十歳を過ぎて一人暮らしを狭いワンルームで始めました。その部屋のベランダは、洗濯物も十分に干せないほどの物干しといっていいくらいの広さでした。
そこで、初心者でも簡単に育てられると言う観葉植物を部屋の中に置いてみました。テーブルに置けるほどの小さな鉢植えでしたが、そこに生きてる植物があるというだけで癒されました。
私のガーデニング第一歩でした。
しかし、猫を飼っていた私は、その愛猫に観葉植物を倒されて、土をぶちまけられて、最初の植物生活は終了してしまいました。猫は猫で、驚いていたので、猫にも植物にも悪いことをしたな、と反省しました。
ベランダガーデニング惨敗
数年の時を経て、広めのベランダがある部屋で暮らすことになりました。
ここで本格的に念願のガーデニングデビューを果たします。
グリーンカーテンに憧れて、ゴーヤとアサガオを植えました。料理に使いたくてハーブを植えました。小さな花を愛でたくて、名前は忘れたけどいろんな花を植えました。
しかし、日当たりが極端に悪かったこともあり、ゴーヤもアサガオもひょろひょろとしかツルが伸びませんでした。
そのうち長期入院することになり、全滅させてしまった。これはホントに悲しかったです。
再挑戦ベランダガーデニング
さらに時を経て、再び広めのベランダがある部屋で暮らすこととなりました。
今度の部屋は眩しいくらいに日当たり良好。この眩しいベランダの窓にグリーンカーテン越しの光が入ってきたらさぞ癒されるだろうなと期待が高まりました。
これまでの失敗を経験値として生かすのだ。と、ガーデニングに詳しい友達にレクチャーしてもらいつつ、自分でも本やネットで調べて、道具を揃えて、土を買い、準備をしました。
結果は大成功です。
ベランダの窓を覆うようにゴーヤと朝顔でできたグリーンカーテンが覆いつくし、その隙間から見える青空と、差し込む太陽は、本当に最高の癒しをくれています。
ハーブは、初心者に最適と言われるバジルとローズマリーを植えました。どちらも、すくすくと育ってくれています。バジルはパスタやサラダに、ローズマリーはオイル漬けにしてみました。
憧れの植物ライフで、憧れの魔女だった祖母に少しは近づけているかな?
これからやりたいガーデニング
来年もまたグリーンカーテンを作りたいなと思っています。あとはハーブの種類を増やしつつ、ハーブ活用法をもっと知って、試していきたい。
さらには、冬の間のガーデニングもやっていきたいと思っています。
本当にやっぱりグリーンには癒されます。