しろのWitch LIFE

自分癒しを探索する日々。癒しを求めている方のお役に立てたら嬉しいです。

絵を描くこと ~色彩の魔法~

私は絵を描くことが好きです。

最近ハマっている描き方は

1・鉛筆で下描きをする

2・ペン描きをする

3・消しゴムをかける

4・色鉛筆で色塗りをする

というものです。

どの工程も楽しくて仕方がありません。

 

絵を描くと、右脳を使うといわれています。

そのため脳のバランスがよくなり疲れた脳をリラックスさせることができます。脳の活性化にもつながるため、想像力や発想力もアップし、気分転換にもなります。

記憶力、集中力、観察力も増すといわれています。

色彩を扱うことからカラーセラピー効果も得られます。

 

わたしが描き始めたきっかけ

数年前に病気で入院・手術をしました。その時に「死」を身近なものとして感じたのです。そして、死ぬまでに何を思いっきりやりたいか?と自問自答しました。その結果「絵を思う存分描きたい」と思いました。

描きたいものを描きたいだけ描く。

それ以来、猫の絵やイラストを描くようになりました。

 

使っている画材

最初は鉛筆とスケッチブックを使ってデッサンばかりしていました。

絵を描く練習という訳ではなくて、鉛筆で描くことが好きだったからです。

さらには、どんなモチーフも白黒グレーの無彩色のみで描くというのが心地よくて、今もデッサンは好きです。

そして、いろいろな画材もどんどん試しました。アクリル絵具、日本絵具、油絵具、色鉛筆、クレパス、クレヨン、パステル、水彩絵具、サインペンなどなど。

自分に合う画材を探していたというのでもあり、いろいろな画材を楽しんでいたというのでもあります。

今は、先述したペンと色鉛筆、あとはアクリル絵具や油絵具で描いています。

 

絵を趣味にするメリット

一人で出来るので、手軽に始められます。絵具はなくても、デッサンなら紙と鉛筆があればオッケー。

今は100円均一にもいろいろな画材が売られています。

隙間時間も活用できます。手先や脳を使うため、認知機能の低下防止もあります。

大きな作品を描くようになってきたら、公募展に応募する楽しみもあります。

作品がたくさん仕上がったら、個展を開くこともできます。

 

気軽に取り組めるゼンタングル

それでも、なかなか絵にたいするハードルが高く感じられる方にはゼンタングルをおススメします。

私はゼンタングルを初めて知ったときは、こんなにも自由なアートがあるのか!と衝撃を受けました。

ペンと鉛筆を使った、消しゴム不要の自由なアートです。何を描くのも自由、間違いはなし。とはいっても、まったくの自由だとかえって描きづらいものですが、ゼンタングルのメソッド的なものがあるので、最初はそれに沿って描いていきます。そうしているうちに、だんだん自分独自のものを描き加えていったりして楽しめます。

いろいろな書籍がたくさん出ているので、一度試してみてください。

 

まとめ

気軽に新しい趣味をひとつ増やす感じで、絵を描いてみませんか。小さめのスケッチブックに小さく描くと、すぐに仕上がるので達成感を得られます。そうしたら、だんだん大きなスケッチブックに描きたくなってきます。

お絵描き仲間が増えたら嬉しいです。

読書 ~ページを繰る魔術~

本を読むことは、最高の娯楽です。ただただ楽しいのです。

それなのに、楽しいだけで済まされない素晴らしい効果がたくさんあります。

 

読書の効能

読書の効果は、文章力、理解力、集中力、語彙力、会話力、知識が増える、視野が広がる、論理的思考になる、感受性が豊かになる、教養が身につくなどあげていけばキリがありません。

その中でも、私はストレス解消と脳のアンチエイジング効果が素晴らしいと思っています。仕事でしんどかったときや、日常で疲れたときに集中して読書をすることで気晴らしになりました。日々、読書を少しでもすることで脳のトレーニングになっているなと実感しています。

 

とにかく読みまくるために

深く考えることなく、とにかく読みたい本を読む。読みまくる。それに尽きます。

それでも、読みたいと思った本を全部買っていたら、いくらお金があっても足りないので、工夫しているルールを紹介します。

 

〇マイルール1:図書館

初めて図書館へ行った小学生のとき、こんなにたくさんの本を無料で貸してくれるなんて、ここは天国?と思いました。その思いは大人になってからも変わっていません。というより、大人になってからの方がありがたみは増しています。

 

〇マイルール2:Amazon prime kindle unlimited

Amazon prime だけでも無料で読める本は何冊もあるのですが、kindleになると何万冊もあります。スマホタブレットで手軽に読めますし、電子書籍なので場所を取りません。約本1冊ぶんの値段で何万冊も読めるので、読みまくりです。

 

〇マイルール3:古本屋

どうしても紙の本が欲しい場合、または電子書籍がない場合は、まずは古本屋で探します。案外、見つかるものです。逆に古い絵画の本などは、古本屋でしか手に入らないので重宝しています。

 

〇マイルール4:友達と古本交換

古本屋でセール販売になっているときに、80円均一や100円均一の文庫本を買っておきます。多少濡れてもいいし汚してもいいつもりで買って、お風呂の中で半身浴をしながら読みます。さらに同じことをやっている友達と、読み終わった本を交換しています。お得感倍増です。

 

いろんな楽しみ方

さらに、視点を変えて、読書の楽しみ方をお伝えします。

 

〇映画やドラマの原作本

観てから読むも良し、読んでから観るのも良し。

私は、読んでから観る派です。これが映像になったらどうなるのだろう?と想像しながら読むのが楽しいです。それから映像で観てみて、自分が想像したものとの違いを観るのもまた楽しいのです。

 

〇半身浴×読書

先ほど書いた古本屋で買った100円本を読みながら半身浴をすると長く浸かっていられます。

 

〇シリーズ本を読破

ハリーポッターはシリーズで読みたい本です(映画も良かったですが、基本は本です)。

 

まとめ

本を読む楽しさ、喜びについて書き出すと、それこそ本が書けるくらいの量になってしまいます。自由に本を読める世界に生まれてこられて良かった。

魔法のなんでもノート

私は絵を描くのが好きですが、文字を書くことも好きです。

書くことで、頭と心の中でモヤモヤしていることがスッキリします。たとえその場で解決しなくても、ノートに書くことで、その事柄を一旦ノートに預けて身軽になれます。

思いがけない解決法が見つかることもあれば、実は悩みの根源が別のところにあることに気付けたりもします。

また、なんでもノートは体調管理にも役立ちます。

昨日であれば覚えていることも多いですが、1週間前の自分の気持ちや体調などは驚くほど忘れていたりします。

ノートに書いてあれば、一目瞭然です。

 

ノートの効能

私にとって、ノートに何かを書くということは、それによって何かを得るというよりは、書く行為そのものが目的でした。書いているということが楽しい。だから書く。

楽しいから書いていたのですが、思った以上に良い効果がありました.

 

〇体調の波をとらえられるようになった

睡眠時間や睡眠状態も記録することで、睡眠状態と体調とその日の行動の関係が客観的にわかるようになりました。

ノートを見返してみると、体調と事柄の関係がよくわかります。

 

〇理由のない不安が減った

なんでもノートに書き出すことで、突如おそってくる「不安発作」が減りました。人は何なのかわからない事柄に恐怖するのだなと改めて認識しました。

 

〇やることが明確になった

大きな夢も、明日の買い物メモも、何でも書くことで、今の自分が何をすればいいのかがわかってくるようになりました。

それと同時に、今はゆっくりしていていいのだということもわかるので、闇雲に焦ることも減ってきました。

 

 

私のノート・ルール

なんでもノートは気軽に継続していくのがポイントです。1年ほど試行錯誤した中で、効果を感じてやっていることを紹介します。

 

〇マイルール1:どこでも手に入る大学ノートを使用

なんでもザクザク書きたいので、おしゃれノートにはせずに文房具店・スーパー・コンビニ、どこにでも売っている定番の大学ノートを使っています。

とは言っても文具店でお得なまとめ買いをしています。いざというときに、ノートがなくなって書けない、という事態は避けたい。定番ノートなので自分好みにカスタマイズできるのも魅力です。

 

〇マイルール2:1週間見渡すページを作る

1か月を見渡すのはスケジュール帳でするので、ノートでは1週間を見渡せるようにしています。B版の大学ノートだと5行のところに印が入っていますが、そこで線を引くとちょうど7つに仕切れます。

私はノートの右側にこれを書いています。日付を書いて、睡眠時間、睡眠状態、その日やったことをざっくりときます。これがあとから見ると体調変化がよくわかるのです。

 

〇マイルール3:なんでも書くページ

ノートの左側は空けておいて、何を書いてもいいページにしています。本を読んでいて気になった言葉や、やりたいこと、思いついたこと何でもです。右側のページに書ききれなかった出来事を書くこともあります。

 

〇マイルール4:寝る前に次の日の予定を書く

これはスケジュール帳に書く予定とは別で書きます。

特に忘れてはいけないことだけではなく、最近運動不足だから明日はストレッチしたいとか、半身浴しようとか、来週の予定を確認するとか、重要でも急ぎでもないけど押さえておきたいと思うことを書いておきます。

こういう小さなことを書き出すと、ビックリするくらい安心して眠れます。

 

さらに書きたいとき

以上のような調子で書いていると、もっと書きたい時がやってきます。そんなときには新ルールを追加です。

 

〇新しいページに書く

躊躇なくページをめくって新しいページに書きます。これができるのも、お手軽大学ノートを使っているおかげかもしれません。

毎日、書くということに慣れてくると、新しいページにもどんどん書けるようになってきます。ときには絵や図表を書いたりもします。

 

〇付箋を貼る

ほんの数行なにかを書き足したい時には付箋を使います。付箋はノートの隅っこに貼れば、折り曲げればノートに書いたことも見えるし便利です。

 

まとめ

今ではすっかり、なんでもノートは私のなくてはならない相棒になっています。

今の使い方で満足していますが、さらなる進化をしようという気持ちもあります。ノート術の本はたくさんあるので、それらを読んでみてバージョンアップさせようと思います。

カラオケボックスは魔法の箱

リフレッシュ・ストレス発散といえばカラオケ、と言っても過言ではありません。

1人でも出来て、友達と一緒でも出来て、大勢でも楽しめる。

私はカラオケボックスがなかった時から(カラオケ喫茶とかカラオケスナックとかの時代)

カラオケが大好きでした。

最近はフリータイムやドリンク飲み放題などのお得なプランを実施しているカラオケボックスもたくさんあり、気軽に楽しむことが出来ます。

カラオケボックスで楽しくリフレッシュしている私の方法を紹介します。

 

声を出すということ

心置きなく大きな声で歌えるって、カラオケボックスってなんて素晴らしいのでしょう。

日常では思いっきり大声を張り上げるのは、事実上不可能です。

周囲に迷惑をかけることなく、大きな声を出せるというだけで、カラオケボックスはとても価値のある場所だなと思います。

大声健康法というものがあるそうです。大声を出すときに体内へ多くの酸素を取り込むことによって、体内の血流が増加します。そうすると全身の筋肉への血の巡りが良くなり、その結果、肩こりや腰痛の改善にもなるそうです。また、大声を出すことは脳を刺激して、心と体をリフレッシュする効果があると言います。

 

楽しみ方ルール

カラオケは楽しく歌えば、それが正解です。しかし、ちょっとした試みでさらに面白くなります。

 

〇マイルール1:自分に合った定番曲を決める。

いつも必ず歌う大好きな1曲を決めておくといいです。いつも歌っていると、自然と上達しますし、調子が悪いときでも、その曲を歌えば調子が戻ることもあります。

いつも一緒に行かないメンバーとのカラオケや、職場のカラオケなどでちょっと緊張している時でも自分の定番曲なら安心して歌えます。

 

〇マイルール2:新しい曲を1曲覚えていく。

これは世の中に新しく出た曲という意味ではなく、自分的新曲です。今まで歌ったことがないもので、歌ってみたい曲を探してみます。それを次にカラオケに行く時までに覚えます。なかなか1回のカラオケで上手く歌えるようにはなりませんが、毎回新しい曲を探すことも楽しみのひとつになります。そうすることで、脳のトレーニングにもなっています。

知らないアーティストの曲や、新しいドラマや公開中の映画の主題歌に挑戦するのも、刺激があって面白いです。そういう曲は、期間限定の本人映像が流れたりするので、そこでも盛り上がります。

 

〇マイルール3:おもいっきり大声を出す。

カラオケでは、躊躇なく大きな声で歌います。家では音楽をかけながら、なかなか本気の声では歌えませんが、カラオケボックスはそれが出来る場所。存分に声を張り上げましょう。

私は、いつもより大声を出したいときは、マイクの音量を押さえて、自分の声量を上げて歌います。そうすると存分に大声を出せてスッキリします。

 

少しでも上手く歌いたい

カラオケは好きなように歌えばいいものですが、少しでも上手く歌えたらいいなとも思うものです。

実は私は昔、レコーディングの仮歌の仕事(作曲家さんが作った譜面を見て歌う、本番のレコーディングで歌う歌手が仮歌を聞いて覚えるための材料を作る仕事)をしていました。また、バンドのボーカルを担当していました。

だから歌うことは得意なのですが、そんな私が気持ちよく良い感じに歌えるコツをお伝えします。

 

〇姿勢を正しくする

下半身に重心を置いて、上半身は脱力します。背筋・首筋をスッと伸ばし、下腹部に軽く力を入れます。これだけでも、声がかなり出やすくなります。

 

〇口を大きく開ける

口そのものよりも、口のなかを大きく広げるイメージです。口の中を広げて、さらに頬の売り側も広げるイメージを持つと、自然と口角が上がり笑っているような顔になります。

 

〇呼吸を意識する

息を吐くときに歌を歌っています。姿勢と口の広がりに気をつけて、下腹部から息が吐きだされていって、その上に歌が乗っているとイメージしてください。

 

まとめ

手ぶらで行けて、初期投資もなく、お手頃価格で楽しめるカラオケ。好きな曲を歌って、リフレッシュしましょう。

シートパックには魔法の効用がある

世の中には無数の美容法があります。

化粧水を浴びるようにつけるとか、乳液を手のひらで温めてから顔にのせるとか、アイクリームは使った方がいいとか、洗顔はモコモコの泡にするとか、クリームを塗って湯船につかるとか、逆に何も塗らない肌デトックスとか、あげていったらキリがありません。

その無数の美容法の中から、心身ともに潤うシートパックについてのお話です。

 

シートパックを始めたきっかけ

私の好きなとある女優さんが、高価なものじゃなく、とにかく毎日シートパックをしているという話を聞いたことがきっかけでした。

高価じゃなくていいなら、ちょっとやってみようかなと思い、ホームセンターに行ったら、ものすごい数のシートパックが売られていました。それも、お手頃価格なものがたくさんあります。保湿に特化したものや、美白効果のあるもの、アロマ効果をうたったものまでありました。その中から、なんとなく気になった美白効果とアロマ効果のあるものを買ってみました。

 

ちょうどその時テレビで、とあるジャニーズの美肌イケメンが、シートパックをしているという話をしていました。シートパックをしている間は何をしていますかの質問に、ただひたすらパックしているだけですと答えていました。

そんなやり取りを見て、ますますシートパックへの期待値が上がります。

 

マイルールで効果倍増

シートパックは、洗顔後や風呂上りに、顔にシートを乗せればいいだけなのですが、ちょっとしたマイルールによって、より一層リラックスタイムが充実しました。

 

●マイルール1:シートパックをしている間に用事をしない。ただひたすらリラックスする。

シートパックをしている時は、シートを乗せるだけなので、ついつい家事をしたりしがちなのですが、そこはリラックスタイムだと割り切って用事をしないことにしました。

なぜか?って、それはジャニーズ美肌イケメンが言っていたからです。

しかしこれは、驚きの効果をもたらすことになりました。タイマーをセットして、ベッドに寝ころびます。あとは本を読んだり、テレビを見たり、好きなことをします。ただただぼんやりしていてもいいし、寝ちゃってもいい。

毎日やっていると、その時間が夜のゴールデンタイムになってきました。お風呂上りですでにリラックスしているところに、シートパックでさらにリラックスを重ねるのです。

最早、美肌かどうかよりも、この時間そのものが大好きになり、とてものんびり過ごせるようになりました。そのせいか、寝つきまで良くなりました。

 

●マイルール2:顔のシートパックが終わったら、折りたたんで首に乗せる。

15分ほど顔にのせていても、シートパックはまだ潤いを保っています。物にもよると思いますが、私は表示を見て水分多めタイプを買っていますので、まだまだ保湿できる感じなのです。それを二つ折りくらいにして、首にのせます。そしてさらにリラックスタイム続行です。このプラスアルファの時間が、お得感を高めてくれます。首ってなかなか手入れが行き届きませんが、顔のシートパックついでに首パックもできたら、一石二鳥です。

 

まとめ

美肌のためだけでなく、リラックスやリフレッシュにもシートパックは最適だなと日々感じています。好きな香りのシートパックでアロマテラピー効果も得られました。薬局やホームセンターにたくさん売られているし、家で手軽にできるのでおススメです。

 

 

ミステリー小説 ~言葉とトリックの魔法~

私は読書が大好きです。

私小説、エンターテインメント小説、エッセイ、ハウツー本、自己啓発本、絵本など、様々なジャンルの本を読みます。

夢中になって本の世界に浸っていると、それだけでストレス解消になります。

今回は、ミステリー小説で印象にのこっている二作品を紹介します。

 

模倣犯」(著者:宮部みゆき

ミステリー小説の楽しみ方は、本を読み進めながら謎を解いていくことだと思っていました。この小説を読むまでは。

 例えば、作中に出てくる探偵と一緒になって推理を進めてみたりします。いよいよ犯人が、犯行方法が、犯行動機が解明されるという段になって、いったん本を閉じて、探偵さながらに推理をしてみたりもします。

 そんなミステリー小説特有の楽しみ方ゆえに、一度読んでしまったら、その物語の謎を知ってしまうことになるので、だいたい再読することはありませんでした。

 

 そして今回、紹介させていただく「模倣犯」(著者・宮部みゆき)です。

 私は初めて、何度も読んでしまいたくなるミステリー小説に出会いました。犯人もすでにわかっている、犯行方法も知ってしまった。でも、時期をおいてまた読もうと思ってしまうのです。まるで、純文学を繰り返し読むかのごとく、その文章を味わいながら再読しようと思うのです。

 私は、ミステリー小説を本当に人生の娯楽として読んでいました。何か忘れたいことがあるとき、嫌なことがあったとき、ただただその本のストーリーを追うこと、文字を読むこと、謎を解くことを考えて没頭します。

 しかし、この「模倣犯」は、文章や人間の心情を味わい尽くすミステリーでした。人生や社会の残酷さも思い知らされます。

 この小説は、読み手によって、また同じ読み手でも、読んだ時期によっては犯人や主人公が変わるかもしれません。

 次に読むときには、どんなお話になっているだろうか、とても楽しみです。

 

「葉桜の季節に君を想うということ」(著者:歌野晶午

どんでん返しの小説といえば、この本が必ず紹介されています。私は、見事に騙されてしまいました。どんでん返しのところで、読んでいた本を落としそうになりました。

 

主人公は、探偵事務所に勤めていたことがあり、現在は「なんでもやってやろう屋」と称して、いろいろなことに挑戦しています。高校時代の後輩、通っているジムのマドンナ的存在、自身の妹も交えながら、事件に関わっていきます。

好奇心旺盛な主人公とその妹が巻き込まれる事件と、登場人物たちとのやりとりが軽快で、楽しく読めます。

 

私はこの本を、職場で昼休みに読んでいました。三分の二くらい読んでいたところで、すでにこの本を読んだことがあるという同僚に

「騙されてるよ~」

と確信的にささやかれました。

「え?もうかなり後半だけど」

「うん、その感じは騙されてるね」

「えええ?」

というような会話をかわしました。

その後、読み終えたときに、見事に騙されていたことを知るのでした。

 

まとめ

ミステリーのトリックは、もう出つくされたと言われていますが、信じられない新しいミステリーがこれからも生まれてくるかもしれません。

そうでなくても、まだ読んでいないたくさんのミステリー小説が世の中にはたくさんあるので、存分に読む楽しみを謳歌したいと思います。

チクチク刺し子 ~糸と布の魔法~

「刺し子」をご存じでしょうか?

刺し子とは、日本に古くから伝わる伝統的な刺繍のことです。

一説では、500年前からあったとか。日本各地に残されていますが、特に東北地方に伝わる刺し子が広く知られています。

厳しい寒さをしのぐために、防寒・補強のために衣類に刺し子をしたのが始まりとされています。

 

刺し子の素晴らしさ

私は、はっきり言って裁縫が苦手です。今まで針と糸を使うのは、ボタンが取れたときに仕方なくつける時くらいでした。なんなら、ボタンが取れたままでも平気でした。

たまたま「刺し子で作る布巾キット」を見つけたことがキッカケでした。なんとなく、やってみようかな?と思ったのです。

やってみたら、これが楽しい。ひたすら波縫いをして模様を作っていく。美しい文様が現れる。やっていくうちに、無心になって頭がクリアになっていきました。

それ以来、いろいろな刺し子キットに挑戦しています。

 

刺し子にハマった理由5つ

裁縫が苦手な私が刺し子にハマった理由は、考えてみると5つありました。

それは、波縫いだけをやり続けること、玉結びをしないこと、図案のバラエティ、ただ無心になれること、作品が仕上がることです。

 

波縫いだけをやり続けること

1つ目は、ひたすら波縫いを縫い続けるという単純さ。裁縫では、いろいろな縫い方があることも苦手意識の一因でした。刺し子では、波縫いだけを縫うことで、いろいろな模様を作っていくのです。

 

玉結びをしないこと

私、玉結びが嫌いなのです。それが、刺し子では玉結びをしなくてもいいと。これ、本当に嬉しかった。糸を重ねて縫っていくことで、ほどけていくのを防ぎます。

 

図案のバラエティさ

刺し子の図案では、伝統的な日本の文様が有名です。七宝つなぎ、亀甲、麻の葉、青海波、源氏香、矢羽根など。数知れずあるので、それらを刺していくのは無限の楽しみでもあります。さらに最近では、人気キャラクターの図案であったり(リラ〇クマとかスヌー〇ーとか)、有名絵画の図案の刺し子も売られているようで、ちょっと気になっています。

 

ただ無心になれる

下書きに沿って、波縫いをしていくだけ。糸がなくなってきたら、継ぎ足してまた縫い続ける。たまに手を休めて、仕上がった部分を見て確認をする。これらの繰り返し。これが病みつきになるのです。手の動きに集中するので、頭が空っぽになって、日常の悩み事も忘れます。

 

作品が仕上がる

これまでに書いた4つのことだけでも、十分に刺し子の魅力なのですが、さらに、夢中になって波縫いしていった結果、自分だけの作品が仕上がります。布巾だったり、ランチョンマットだったり、コースターだったり。そしてさらには、仕上がった作品を使うという喜びまで付いてきます。

 

まとめ

カラフルな糸を使って、絵を描くようにキャラクターや絵画図案を仕上げる刺し子も興味があります。もっと慣れてきたら、自分で図案も描けたら、楽しさも倍増かなと思います。刺すのが上達したら、服や小物に刺せたら素敵ですね。

でも、しばらくは、買い置きしてある初心者用キットで、日本の伝統的な文様を渋い色で刺していきたいと思っています。