チクチク刺し子 ~糸と布の魔法~
「刺し子」をご存じでしょうか?
刺し子とは、日本に古くから伝わる伝統的な刺繍のことです。
一説では、500年前からあったとか。日本各地に残されていますが、特に東北地方に伝わる刺し子が広く知られています。
厳しい寒さをしのぐために、防寒・補強のために衣類に刺し子をしたのが始まりとされています。
刺し子の素晴らしさ
私は、はっきり言って裁縫が苦手です。今まで針と糸を使うのは、ボタンが取れたときに仕方なくつける時くらいでした。なんなら、ボタンが取れたままでも平気でした。
たまたま「刺し子で作る布巾キット」を見つけたことがキッカケでした。なんとなく、やってみようかな?と思ったのです。
やってみたら、これが楽しい。ひたすら波縫いをして模様を作っていく。美しい文様が現れる。やっていくうちに、無心になって頭がクリアになっていきました。
それ以来、いろいろな刺し子キットに挑戦しています。
刺し子にハマった理由5つ
裁縫が苦手な私が刺し子にハマった理由は、考えてみると5つありました。
それは、波縫いだけをやり続けること、玉結びをしないこと、図案のバラエティ、ただ無心になれること、作品が仕上がることです。
波縫いだけをやり続けること
1つ目は、ひたすら波縫いを縫い続けるという単純さ。裁縫では、いろいろな縫い方があることも苦手意識の一因でした。刺し子では、波縫いだけを縫うことで、いろいろな模様を作っていくのです。
玉結びをしないこと
私、玉結びが嫌いなのです。それが、刺し子では玉結びをしなくてもいいと。これ、本当に嬉しかった。糸を重ねて縫っていくことで、ほどけていくのを防ぎます。
図案のバラエティさ
刺し子の図案では、伝統的な日本の文様が有名です。七宝つなぎ、亀甲、麻の葉、青海波、源氏香、矢羽根など。数知れずあるので、それらを刺していくのは無限の楽しみでもあります。さらに最近では、人気キャラクターの図案であったり(リラ〇クマとかスヌー〇ーとか)、有名絵画の図案の刺し子も売られているようで、ちょっと気になっています。
ただ無心になれる
下書きに沿って、波縫いをしていくだけ。糸がなくなってきたら、継ぎ足してまた縫い続ける。たまに手を休めて、仕上がった部分を見て確認をする。これらの繰り返し。これが病みつきになるのです。手の動きに集中するので、頭が空っぽになって、日常の悩み事も忘れます。
作品が仕上がる
これまでに書いた4つのことだけでも、十分に刺し子の魅力なのですが、さらに、夢中になって波縫いしていった結果、自分だけの作品が仕上がります。布巾だったり、ランチョンマットだったり、コースターだったり。そしてさらには、仕上がった作品を使うという喜びまで付いてきます。
まとめ
カラフルな糸を使って、絵を描くようにキャラクターや絵画図案を仕上げる刺し子も興味があります。もっと慣れてきたら、自分で図案も描けたら、楽しさも倍増かなと思います。刺すのが上達したら、服や小物に刺せたら素敵ですね。
でも、しばらくは、買い置きしてある初心者用キットで、日本の伝統的な文様を渋い色で刺していきたいと思っています。